無敵キャンディー

NEWSに星をまき散らします

小山さんに、あの日のありがとうを伝えたい。

結論から言うと、小山さんのお陰で今の私があるよってことを言いたい。

大げさだと言われるかもしれないけど、あの日、私が歩んでいた分岐点にいたのは、確かに小山さんだった。

 

 

 

 

時は遡り、大学受験の二次試験、一日目終了後。

 

 

やばい。

 

 

 

 

これは落ちた。

 

 

 

 

 

数学の答案が全然書けなかったのだ。

白い回答用紙を提出する自分の頭も真っ白で、虚しさも悲しさも全部通り越して、意味が分からなかった。

 

傾向が全然違うじゃん。こんな問題どうやって解くんだよ。さすがにもう少し書けるだろ。今まで何やってたんだよ……と、言い訳を並べてみても、自分が至らなかっただけだし、まあ結局は数学が苦手だったのが響いたってことか。ははは。あーあ。それにしても、これはない。

 

 

センターもボーダーすれすれだった私は、崖っぷちの状態で二次に挑んでいた。だから、私の受験はもう終わったと思った。明日もあるのだが、気持ちは完全に折れていた。

 

 

二日目、ブッチして帰ろうかな。受けてもなあ………と本気で思った。

 

 

浪人は色々あってできないことになっていたし、落ちたら地元の全く違う大学に行くことになっていた。

 

 

 

涙も出ないまま、とりあえず機械的に足を動かして宿に戻った。

明日、私は落ちる意味もないような試験を受けに行くのか。そのために、悪あがきでも明日行われる教科のページを開かなければならないのか。

 

 

そんなことを思いながら、私はふとテレビの電源を入れた。

テレビには、凛々しい顔でニュースを読む小山さんの姿が映っていた。

 

 

ああ、そうか。ここは東京だ。

こっちではevery. が映るし、キャスターとしてお仕事してる小山さんを見ることが出来たんだった。もし私が第一志望の大学に受かったら、こうやって小山さんが「おかえり」って、「お疲れさま」って、迎えてくれるんだ。頑張っている姿を、こうやって……見られる………

 

 

小山さんの顔を見たら、涙が止まらなくなった。

張り詰めていた気が緩んだのか、受からなくて今後も見られないと思ったのが悲しいのか、よくわからない。とにかく潤み続ける目で小山さんを見ていた。

 

 

小山さんが、ここ東京にいる。今、この瞬間にお仕事をしている。

ここに住めば、その姿を見られる。

 

 

その事実が、私の背中を強く押してくれた。

 

 

本当に厳しい状況。背水の陣。

でも、もし……何かの間違いでもいい。受かれば、小山さんの声が明日も明後日も聞ける。それが今日みたいな「特別な日」じゃなくて、「日常」になるんだ。

 

 

小山さんの出番が終わるころには、自分でも不思議なくらい糸がぷつんと切れたように、晴れやかな気持ちになった。完全に吹っ切れた。なんか、笑えてきた。せっかくここまで来たんなら、最後までやってやろうじゃん。もういいよ。

 

 

小山さんを、NEWSのリーダーを、every. を見ること、私の日常にしてみせる。

 

 

 

小山さんに(一方的に)謎過ぎるエールを送ってもらい、何とか2日目の試験を受けてきた。それも実は微妙だったのだけれど、最後まで(ブッチせず笑)やったから後悔はなかった。「ああ、終わっちゃった。でも、まあ頑張った。」と、何となく自分を許したりもできた。

 

 

結果としては、信じられないけど奇跡的に受かって、every. を見られるわけで。

 

あの時、小山さんがいてくれなかったら、立ち直れなかったかもしれない。

結果論だし、結局は自分が勉強したか、はたまた運が良かったから、と言ってしまえばそれまで。

 

でも、少なくとも私にとってはあの日の小山さんが、大きな心の支えになった。

買いかぶり過ぎって言われても、それはあの日の私だけにしかわからない気持ちでしょう?

 

あの日、小山さんがニュースを読んでいる、ということがどれだけ大きな意味を持っていたか。

私だけじゃなくて、きっと「小山さんがキャスターでいてくれることの意味」をそれぞれに持っていて、それを大切にしている人がいる。

 

 

 

あの日私を導いてくれたうちの一人は、絶対に小山さんだったよ。

今日も、明日も、その先も、いつもありがとう。

お誕生日おめでとう。