無敵キャンディー

NEWSに星をまき散らします

おとぎ話を忘れた私が、Once upon a timeを見てディズニーマジックにかかった話

この前ディズニーに行ってから、
「ボクはマイクワゾースキー!!」
のフレーズが頭から離れない、えがです。

皆はモンスターズ・インク乗る時、ファストパスとってくれよな!!!



・・・・さて、本題はこれではなく、今回書きたいのは"Once upon a time"という、ショーのことです。
シンデレラ城にプロジェクションマッピングをするのですが、あまりにも感動したので、記憶が新しいうちに自分語りとともに記録しておきます。









☆。.:*・゜お話は、むかーしむかし……☆。.:*・゜





目を閉じて記憶のページを開けば、あの日の記憶が蘇る。


それは昔のこと。私が小さかった時のこと。


ぬいぐるみとお話が出来ると思っていた時のこと。突然に魔法使いが現れて、綺麗なドレスを着せてくれると思っていた時のこと。


おもちゃのスティックを振りかざせば、きっといつかキラキラと魔法の光が出てくれると、私だってお姫様になれると…………




そう思っていたことなんて、すっかり忘れていた。





毎日、満員電車に揺られながら、目の前の現実に精一杯になっては自分の不甲斐なさに落ち込み、普通に日々をこなすことに疲れていた。
地元から離れ、大学に行ってからはいつも独りでいる。「全然大丈夫だ」って言い聞かせて、空いた時間は寝たり課題をやった。土日はバイトばっかりやっていた。
1日に発した言葉は、「あっ、ごめんね」だけの日も数え切れない。私が話すと周りの空気が冷める気がして、何も言えない。
自分の容姿がダサくて可愛くなくて、全く自信が無い。それだけでも本当に嫌なのに、周りが可愛い子ばかりで気が引ける。


こんな卑屈な私と、いったい誰が仲良くしたいと思うだろうか??



魔法なんてなかったじゃん。大きくなるほどに、現実が見えてくる。
魔法があるんなら、可愛くしてよ。もっと明るくしてよ。私だって、みんなと同じように写真を撮って盛り上がってみたいし、放課後に美味しいものを食べに行きたいし、笑って話したりしたいよ。



そうやって自分を変えようとせずに、他力本願ばかりの自分にも本当に呆れる。




ディズニーに行ったのは、そんな時だった。






くすんだ私の心を、眩いレーザーがこじ開けたようだった。




降りしきる雨の中、シンデレラ城には夢が映し出されていた。

レーザーが雨粒に当たって、七色のヒカリノシズクがこの世界だけを包んでいた。誰も拒まず、愉快なブラスバンドの音楽と一緒に激しい雨音を奏でていた。



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そこにあったのは、魔法と夢の世界。








こんな私でも、夢を見ていいんだ。


私だって、いつかお姫様のように、家族以外の誰かから愛を受けることがあるかもしれない。
魔法は使えないことなんてわかってるけど、メイクや服装でちょっと可愛くなれるかもしれない。




私に足りないのは自信。


魔法がない世界だからこそ、自分で自分を信じてあげて。自分の世界がちょっとでも楽しくなるように、自分で前を切り開いて。
誰にだって夢を見る権利も、幸せになれる権利もあるんだよ。


ーーー貴方が、それを信じている限り。





目の前に聳えるシンデレラ城が、そう言ってくれるような気がした。




今の私だって、ある世界から見たら充分に恵まれているし、幸せだと思う。
でも、やっぱり心の奥底にしまったままの、むかしむかしに夢見た世界があった。


いわゆるプリンセスのようなーーー素敵な女の子に憧れてもいいよね。




私は雨と涙でぐしゃぐしゃになりながら、言葉をこぼした。


「普通の女の子みたいに、幸せになれるのかな…………」








☆。.:*・゜信じていれば、願いは叶う☆。.:*・゜



可愛い女の子、可愛くない女の子。
リボンが似合う女の子、似合わない女の子。
ピンクが似合う女の子、似合わない女の子。
キラキラしている女の子、していない女の子。



私は全部後者だ。




「自分なんて、可愛くなれない」
服もメイクも興味があまりなくて、マンガ(少年誌)やジャニーズばかりに投資していた。



でも、「ああ、それは言い訳だったんだな」と思った。



私は自分に向き合って、自信をつけようともしてなかったじゃない。



「そんなの本気じゃないはずよ」


そうだ、自分が一番見えていなかったのは私だ。
ちょっと勇気を出して、自分を好きになれるように努力したことがいったい幾つあるの??


夢を見るのは勝手だけど、叶えられるのはそれを信じ、そして頑張る人だけなんだ。夢のように見える世界の裏には、相応の努力が必要なんだ。



私だって、きっと可愛くなれる。女の子になれる。




自分を好きになれない私が、恋愛に全く縁のないのは当然だと思っていた。全く興味が無いふりをしていたけど、美女と野獣の美しい愛を見て「素敵だな……」と憧れてしまった。私もいつか誰かを好きになれる日が来るのかな。










☆。.:*・そして、いつまでも幸せに暮らしました………☆。.:*・゜




「いつまでも」なんて保証はないし、それはやっぱりおとぎ話での出来事だ。幸せや永遠だって、願うことしかできないかもしれない。

でも、現実にない夢だからこそ、人はファンタジーに想いを馳せる。



一分一秒でも幸せな瞬間が続けばいい。日々のちょっとした幸せに、優しさに、愛に、気づけたらいい。素敵な世界で生きていけたらいい。


どこかでそうやって潜在的に思っている。でも普段は現実に夢を見て虚しくなってしまわないように、その気持ちに蓋をして毎日を過ごしている。蓋をしていることさえも忘れているかもしれない。


ディズニーの世界は、そんな私の扉を開けて、夢への憧れを思い出させた。


夢を見ていた頃の記憶。おとぎ話の永遠に、魔法に、プリンセスに憧れてしまった。この歳になって何を…………と思われるかもしれないが、仕方ないじゃない。だって、夢を見る権利は誰にでもあるのだから。




Where dreams come true.

そのフレーズの通り、そこは夢が叶う場所。



そしてもうひとつ、私にとっては夢を与えてくれる場所だった。




今度ディズニーに行く時は、可愛い子ぶって耳を着けてみようかな。